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銀魂1巻を読み返す



 やっと銀魂を1巻から読み直しする気になりました。…というわけでまずは1巻からです。記念すべき第一訓「天然パーマに悪い奴はいない」です。


 ページをめくると空知英秋(の犬)が出迎えてくれます。


 幼い頃の新八は眼鏡かけていません。徐々に悪くなっていったんですよね…。


 かつては「侍の国」と呼ばれていたこの国は二十年前突如現れた「天人(あまんと)」と呼ばれる所謂宇宙人が台頭する国になり、廃刀令で刀を持つことを禁じられた侍たちはハロワなどで職業を探す日々…。シュールな設定ですね、すっかり慣れてしまってなんとも思ってなかったけども。

 

 志村姉弟と「万事屋」坂田銀時が出会う運命の回です。すでにこの時点でお妙がゴリラに育てられたんじゃないのか発言…。ゴリラの称号は実は近藤ではなくてお妙のものなんですよね、森の聖人やで…。


 お妙が借金取りに連れ去られて空飛ぶ遊郭「ノーパンしャぶしゃぶ天国」で働かされるって話なんだけども、そういえばこの時代遊郭は禁止なのか~。それも気になったけど、今読むとこの話し当時でさえ何もかも皆懐かしい的な感じじゃない…?この借金取り天人とかも…。ノーパンなんたらも…。


 第一話目で既に、銀時は「俺にはもうなんもねー」と言っています。この男の闇(?)がチラリと見えていますね…。


 

 

 第二訓「ペットは飼主が責任を持って最後まで面倒を見ましょう」前回の騒動後新八は坂田銀時が営む「万事屋」に勤めることになりますが、既に家賃ですら払えない経営状態であることが判明。ターミナルからの宇宙生物(えいりあん)侵入のニュースを見ていると、入国管理局の長谷川泰三が万事屋にやってきます。


 この回ではお登勢、長谷川さん、央国星の皇子(天人)初登場。


 この時点で幕府中枢にまで天人が深く入り込んでいることはわかります。その関係もあり、皇子が逃がしてしまったというペット・えいりあんのペスを内密に探すことを依頼されます。このペット、ニュースになってしまうくらい世を騒がせていたわけで、内密に処理しろと言われても…。探すも何も目の前にグリードみたいなの現れてんだけど…。


 実は長谷川も食えない男で、バカ皇子の依頼通りに無傷で捕獲出来ないということは最初から分かっていたようです。民間人が犠牲になれば幕府も隠すことは出来ないだろうとふんで、それでこのタコ…ペスの処分許可を得ようとしていたとか…。危ない思想ですが、良くも悪くもお役人というのはこういうものですよね。


 しかし当然坂田銀時は納得しません。背筋伸ばして生きていく、そのために新八を襲うタコを倒したのでした。


 ここから一時のテンションに身を任せてしまった長谷川さんの転落人生が始まる…。こんな早々に?ってちょっと驚く…。



 

 第三訓「ジャンプは時々土曜日に出るから気を付けろ」扉絵を見ると傘をさした中華服の少女の姿。神楽初登場回です。とんでもない内容なのは分かっていたけどやっぱり驚く。買いもの帰りスクーターで走っていた銀時新八は、飛び出してきた少女をはねてしまいます。


 ね、驚くでしょ…。こんな衝撃の出会いを果たすわけですね。銀時と新八は人を轢いてしまって慌てて医者へ連れて行こうとするわけですが、その途中ヤ○ザ風の男たちから襲撃を受けます。しかし怪我をしたと思っていた少女が平然と応戦し、撃退するという更に衝撃の展開です。神楽は地球の人間よりも頑丈な天人だったのです…。


 神楽は三食ふりかけご飯の自分の家の貧しさを嘆き(この時点では家族は3人描かれている)、遠い星から出稼ぎにきたと言います。それで三食鮭茶漬け食べられるという甘い誘惑に負け、ヤ○ザ(班池組)のケンカを引き受けたと言います。人殺しまでしろと言われたのがイヤになって逃げだしたと。


 神楽の話を聞いて、銀時は自分でケツふけと去って行きます。新八は神楽をターミナルまでこっそり連れて行こうとしますが、途中で井上率いる班池組に見つかり、神楽が最強最悪の傭兵部族「夜兎族」であることが明かされます(夜兎族は日の光を嫌い、常に日傘を持っていて透き通るような肌の色という特徴がある)。

 危うく班池組に殺されそうになる新八と神楽ですが、間一髪で銀時が現れ、救われます。


 考えてみたら一銭も金を持っていなかった神楽が帰れるわけもなく、ここで神楽が万事屋にアルバイトとして入ることになりました!!



 

 第四訓「第一印象がいい奴にロクな奴はいない」スナックお登勢にて、神楽が5合を超える飯を食らうところから始まります。よく動く分、食いもんの摂取量が半端ないんですね。サイヤ人ですなぁ…(夜兎族だって…)。


 さて、この話しはスナックお登勢で雇われている出稼ぎ天人キャサリンが中心の話しとなっています。キャサリンはよく気が付くし、実家に仕送りをするために地球で働いているという好印象人物です。皆でわちゃわちゃやっていると、この辺で店の売り上げが持ち逃げされるという事件が多発しているから話しを聞かせてほしいと警察がやってきます。お登勢はウチではそんな悪いもんは雇っていないと言います…が


 秒で豹変した天人キャサリンが、店の金と銀時のスクーターと神楽の傘まで持って逃げていきました。怒り狂った万事屋の面々はパトカーで追いかけます。逃げるキャサリンにお登勢は残念だけど嫌いじゃないと言います。キャサリンはそんなだから自分みたいな者につけこまれるんだと返します。お登勢はキャサリンに、それでも面白い出会いがあると言って旦那の墓参りの時に出会った男の話をします。


 その男が坂田銀時です。まんじゅうを分けてくれたお登勢の旦那の代わりに、お登勢を護ってやると言ったじんわりするエピソードの回でした。



 

 第五訓「ジジイになってもあだ名で呼び合える友達を作れ」スナックお登勢に飛脚(バイク)が突っ込むという事故が起きます。その瀕死?の飛脚に頼まれた荷物を戌威星の大使館に届けることになった万事屋。この戌威星の天人というのは、最初に地球に来て江戸城に大砲をぶち込んで開国させたという武闘派天人です。警備の天人となんやかんややっていると、持って来た荷物が爆発します。今爆弾テロが相次いでおり、このままではテロリストにされてしまうと慌てて逃げようとする万事屋ですが、捕まってしまいます。間一髪、現れた托鉢僧?のような男に助けられますが、実は銀時とその男「ヅラ」は既知の間柄のようで…。


 坂田銀時と桂小太郎との再会です。 桂は天人を排除することを目的とし活動している世間では過激派攘夷志士と呼ばれている人物だったのです。手配書も出回っている大物です。


 攘夷とは二十年前の天人襲来の時に起きた外来人を排そうとする思想のことです。高圧的に開国を迫る天人に危機感を覚えた侍たちは一斉蜂起、天人を江戸から追い出すため戦います。しかし天人の力を恐れた幕府は侍たちをよそに不平等な条約を締結し、幕府の中枢に入り込んだ天人によって廃刀令などが出されてしまい、侍は力を削がれていき無力化されます。その後主だった攘夷志士は粛清されてしまいます。


 桂の仲間の中にあの飛脚の人がいるのを見て、銀時は自分達が担がれたことに気が付きます。天人が蔓延るこの腐った国を立て直すために、かつて白夜叉と呼ばれた銀時の力を借りたいと言う桂に銀時は…。



 ※この回では真選組の土方十四郎・沖田総悟が初登場しています(山崎退も)。



 

 第六訓「お前らテロなんてやってる暇があるならペロの散歩にでも行ってきな」坂田銀時が攘夷志士「白夜叉」として敵からも味方からも恐れられていたという過去を持っていたことが判明しました。


 桂はターミナルを破壊すれば天人が容易に出入り出来なくなるはずだと言い、自分達に手を貸せと銀時を誘います。すでに戌威星の大使館を爆破したテロリストとして万事屋の顔は映像が残されてしまっているわけで…。桂の策略にまんまとハマってしまった形です。

 そこに御用改めと言って武装警察「真選組」が乗りこんできます。真選組とは反乱分子を即時処分する対テロ用特殊部隊です。真選組から逃げますが、ビルの15階に追い詰められてしまいます。

 桂はターミナル用に用意していたという爆弾を使うから他の者はスキをついて逃げるよう言います。しかし銀時はそれに納得しません。桂がどれだけ手を汚そうと死んだ仲間たちは喜ばないし進んだ時代は変わらないと…。銀時と桂が言い争っているうちに、神楽が爆弾のスイッチを入れてしまいます。


 皆で逃げ惑っているうちに、神楽と銀時の連携プレー(??)で爆弾は空中で爆発。なんとかその場にいる者全て助かったのでした。



 

読み切り漫画「だんでらいおん」


 空知先生のデビュー作ということです。設定は彷徨う魂を成仏させる天使の話。


 日本天使連盟送迎部第21班のたんぽぽ組の管轄内で成仏できずに彷徨っていた中山春吉。春吉には成仏を拒む理由があった。それは喧嘩別れしたままだったバーさんに詫びを入れたいというもの。老人の願いを叶えることにした天使の丹波と黒鉄は、老人が住んでいた家へと行って様子を見ると、バーさんの体には別の魂が入り込んでしまっていた。バーさんの魂は一体どこに…?


 銀魂にも通じるドタバタ劇です。この死者が語る死生観?がね…。


 

 久し振りに1巻を読み返してみると、基本的な銀魂の情報はここにすべて詰まってるなーと感じましたね…。変わったことと言えば微妙に天人を町中でみかけなくなったくらいでは?www いや、読み進めていかないともっとちゃんとした変化に気が付かないかもしれないけど。


 定期的に先の巻も読み進めてこうやって振り返りしていきたいと思います。



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